新潟米の生産の方向性(新潟米基本戦略)
新潟米生産の基本的な考え方
- 主食用米・非主食用米を合わせた米全体での需要拡大
- 多様な米づくりによる生産者所得の最大化
新潟米生産の取り組み
用途ごとに需要に応じた生産を推進
コシヒカリ
家庭向け需要の減少に見合った生産を行う一方で、食味を重視した米づくりを徹底します。
新之助
高いレベルで安定した食味・品質の確保を最優先として取り組みを推進します。
業務用途米や加工用米など
国内外の需要拡大を図るとともに多収穫生産やコスト低減を推進します。
需要拡大に向けた生産振興対策
消費者や実需の皆様からのニーズにお応えする多様な品種・用途の生産を推進しています。
- 消費者や実需の求める食味・品質などを確保するための栽培技術対策や、産地ごとの特色ある米づくりを支援
- 品種構成の見直しや省力・低コスト技術導入などにより、米の生産費を低減する稲作経営体を支援
多様な品揃え
コシヒカリの他にも多様な銘柄を生産しています

長年培った高い技術力で、多様な品種に取り組んでいます
新潟県の令和3年産水稲うるちの産地品種銘柄数は40と全国1位で、多様な品揃えとなっています。
- コシヒカリ
- こしいぶき
- ゆきん子舞
- あきたこまち
- あきだわら
- いのちの壱
- えみのあき
- 笑みの絆
- 縁結び
- 亀の蔵
- 華麗舞
- キヌヒカリ
- 恋初めし
- 越後早生
- 越のかおり
- 五百川
- 春陽
- 新之助
- 千秋楽
- ちほみのり
- つきあかり
- つくばSD1号
- つくばSD2号
- トドロキワセ
- どんとこい
- 和みリゾット
- なごりゆき
- にじのきらめき
- 農林1号
- はえぬき
- はたはったん
- 葉月みのり
- ヒカリ新世紀
- ひとめぼれ
- みずほの輝き
- みつひかり
- ミルキークイーン
- やまだわら
- ゆきの精
- 夢ごこち
業務用としておすすめする品種の例
多収穫が期待できる良食味のうるち米品種をご紹介します
品種 | 育成者 | 熟期 | 成熟期 | 粒大※1 (千粒重※2)g |
---|---|---|---|---|
ちほみのり | 農研機構 | 極早生 | 8月下旬 | 中22.2 |
ゆきん子舞 | 新潟県 | 早生 | 8月末 | 中23.3 |
つきあかり | 農研機構 | 早生 | 8月末 | 大24.3 |
あきだわら | 農研機構 | 晩生 | 9月下旬 | 中21.6 |
あきあかね | 農研機構 | 晩生 | 9月下旬 | 大24.2 |
みずほの輝き | 農研機構 | 晩生 | 9月下旬 | 大24.7 |
※1 新潟県作物研究センター調査(平成28~30年の3カ年平均)
※2 千粒重:精玄米1,000粒あたりの重量。通常の主食うるち米の場合22g前後が目安となります。

ちほみのり
粒が大きく、さっぱりとした味わい
成熟期が8月下旬の極早生品種。
みずみずしく、少し硬めのあっさり系。粒がやや大きく、ひかえめな風味のお米です。
【適したメニュー】炒飯、丼もの

ゆきん子舞
あっさりとした味で、しっかりとした食感
成熟期が8月末の早生品種。
粘りすぎず、適度な歯ごたえと、ほのかな甘みがあるので、料理をより引き立ててくれるお米です。
【適したメニュー】丼もの、カレー

つきあかり
どんな料理にも合う、オールマイティなお米
成熟期が8月末の早生品種。
粒が大きく、艶やかで、ほどよいもっちり感があります。食味に優れ、白飯として楽しめます。
【適したメニュー】洋食(皿盛りのごはん)


あきあかね
バランスが良く幅広い料理に合う
成熟期が9月下旬の晩生品種。
ほどよい粘りと甘みがあり、食べやすく飽きのこないお米です。時間が立ってもおいしさが持続します。
【適したメニュー】和食、定食

みずほの輝き
炊飯米の外観がきれいで、食味も良い
成熟期が9月下旬の晩生品種。
粒が大きくツヤがあり、冷めてももっちり感が持続します。コシヒカリとは異なる、あっさり系のおいしさです。
【適したメニュー】朝ごはん、弁当
今後の展開
コシヒカリ
食味・品質を重視した米づくりを推進するとともに、継続した情報発信により「コシヒカリと言えば、新潟県」というイメージの強化を図ります。
新之助
高いレベルで安定した食味・品質を確保した上で、多角的な情報発信を進め、「コシヒカリと双璧のトップブランド米」として全国的な定着を図ります。
業務用向けの多様な銘柄米
国内外の実需者が求める品質やロットを確保し、安定的な供給体制を構築するとともに、「業務用米も新潟米」という認識を持っていただけるよう販促開拓を進めます。